あなたは、誰もが一度は耳にし信じてきた「成功には努力が不可欠である」という考え方について、疑問に思ったことはないでしょうか?
確かに私たちは幼い頃から目標を決め、そこに向かって一生懸命に努力することの大切さを教えられてきました。
真面目に取り組み、困難に立ち向かい、日々鍛錬を重ねることが、成功への唯一の道であるかのように思われがちです。
しかし、あなたもなんとなく感じているはずです。
真の成功の鍵は、必ずしも「努力」という言葉で表せるものではないのかも、と。
努力をしようと思わなくていい
例えば、プロのバレエダンサーが、血が滲むほど練習に打ち込む姿は、傍から見れば途方もない努力に見えます。
しかし、彼女たちが「なぜそこまで努力するのですか?」と問われたとき、「これが私のやりたいことだから」と答えるというお話があるそうです。
これはまさに、真理を突いています。
彼女たちにとって日々の鍛錬は「努力」という苦行ではなく、内なる情熱に従い、「やりたいこと」をただひたすらに追求している状態なのです。
外側からは「すさまじい努力」に見えても、当の本人にとっては、魂の底から湧き上がる喜びとワクワク感を追いかけているだけなのです。
ただただ、魂が喜ぶ方向があなたが進むべき道
なぜ、人は情熱に従っているとき、それが「努力」に見えなくなるのか?
それは、あなたの魂が本当に望む道を歩んでいるからです。
宇宙は、あなたがあなたらしく輝き、魂の目的を生きることを心から応援しています。
内なる声、つまり魂の衝動や直感は、高次元の存在からのメッセージであり、あなたが最も輝ける方向へと優しく導いてくれる光なのです。
この内なる声に従って行動しているとき、あなたは宇宙意識と同化して、エネルギーが滞りなく流れている状態になります。
重い荷物を背負って坂道を登るような「努力」ではなく、追い風を受けて軽やかに進むような状態です。
だからこそ、どんなに厳しい鍛錬も、本人にとっては深い喜びと充実感に満ちたものになるんです。
科学が示す内なる力の証明
この「やりたいこと」を追求する力の偉大さは、近年の心理学研究でも明らかになっています。
例えば、自己決定理論やフロー理論といった概念は、この内なる情熱の力を裏付けています。
ミハイ・チクセントミハイ氏が提唱したフロー理論では、人が自身のスキルと課題の難易度が均衡した、完全に集中し没入している状態を「フロー状態」と呼びます。
この状態にあるとき、人は時間感覚を忘れ、内発的な喜びを感じながら最高のパフォーマンスを発揮するといいます。
これはまさに、バレエダンサーが自身のパッションに没頭している状態と重なります。
外部からの報酬や評価のためではなく、行為そのものが目的となり、深い満足感をもたらしているということです。
また、エドワード・デシ氏とリチャード・ライアン氏の自己決定理論は、人間の基本的な心理的欲求として「自律性」「有能感」「関係性」を挙げ、これらが満たされるときに内発的な動機付けが高まることを示しています。
あなたが内なる情熱に従い、「やりたいこと」を自分の意志で選択し、それに取り組む中で成長を実感するとき、この内発的な動機付けは最高潮に達します。
それは、外側からの強制や期待による「努力」とは全く異なる、内側から湧き上がるものすごくパワフルなエネルギーとなります。
これらの科学的な観点からも、外的な「努力」に頼るのではなく、自身の内なる声、魂の喜びに耳を傾け、それに従って行動することの重要性を示唆しているとわかります。
あなたがやるべきことは、内なる声に従うことだけ
では、どのようにすれば、あなたの内なる声に気づき、情熱に従って「やりきる」ことができるようになるのでしょうか?
- 独りの時間を持つ: 多くの成功者が独りの時間を大切にしています。独りで静かに過ごす時間を作り、瞑想や深呼吸を習慣にすることで、内なる声を聞き取りやすくなります。
- 自分の感情に気づく: 何をしているときに心が躍るのか、何に時間やエネルギーを費やすことをいとわないのか、あなたの感情は正直であり、何よりも正確な羅針盤なんです。
- 小さなことから始める: 大きな目標を掲げることも大切です。しかしそこだけにとらわれると、理想と現実のギャップに苦しむことになります。今日一日の中で、あなたが本当にやりたいと感じる小さなことを一つやってみることがコツです。
「努力」という言葉に縛られる必要はありません。
あなたが心から「やりたい」と感じることに正直になって、その内なる導きに従って行動してみるんです。
それは、あなたにとって最も自然で、最もパワフルな道のりとなり、いつの間にかあなたを『とんでもない場所』まで案内してくれます。
あなたの内なる輝きを信じ、魂が喜ぶ方向へと軽やかに進んでいかれることを、心から応援しています。